いつか、君を忘れられるとき
第一章 出会い
大学生になり、一人暮らしを始めた遠野奈々。ずっと憧れていた一人暮らしに毎日心を踊らされていた。
そんな彼女の日課はツイッター。毎日色々な人の呟きを見て、また自分も日常のことを呟く。今では当たり前のように誰もがSNSを使うように、彼女もまたSNSに溺れていた。
ある日多くの人にフォローされてるアカウントにフォローされた。同じ趣味の人にフォローされるのは嬉しいことだ。名前は奏(かなで)
と言うらしい、多分男だろう。私はまあ、フォロー数多いからきっと絡むことはないだろうと思いとりあえず挨拶だけ済ませておく。
彼のツイートを見ると彼もまた春から一人暮らしを始めたばかりのようだった。私が一人暮らしの生活について何か呟くと彼がまた一人暮らしの生活について呟く。お互い返信し合ってるわけではないが、そういう呟きを通してどんどん仲良くなっていった。
彼は私のことを最初はあおさんと呼んでいたが仲良くなるにつれて、あおと呼んでくれるようになった。おまけに扱いもどんどんいい意味で悪くなっていった。そんな関係がすごく嬉しくて、楽しかった。
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