story~出逢いの奇跡~
エピローグ

過去の私

~あの若さで旦那亡くなったんでしょう。可愛そう。~




私は26歳で最愛の人に先立たれてしまった。


その後、私の周りでは幸せな話は誰もして来なくなった。


その変わりに「未亡人で可愛そう」と言う声しか耳に入って来なかった。



どうせ私は知らないと思ってるんだろうけど。
ちゃんと私の耳まで入ってますから。



もっと辛かった事。
それは私の家族まで「幸せな話」をして来ない事。



兄のお嫁さんが妊娠した時も生まれるギリギリまで言って来なかった。
本当は早く聞きたかったよ。

みんなどうして・・・。
私、人の幸せまで妬む人間じゃあ無いのに。

私はこんな思いをする為に生きてるの?

だったら蓮・・・。




私を蓮の所へ連れてってよ。



蓮との約束。

精一杯生き抜く事。

精一杯生き抜かないと迎えに来てくれないんだって。



蓮・・・。
こんな中で3年間、私は生きたよ。


もう、迎えに来てよ。



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