story~出逢いの奇跡~
本当の事が言えないまま時間だけが過ぎていった。

蓮も山中先生も私の言葉を待っている。

どうやって話してらいいの?

解らないよ・・・。


「瑞紀ちゃんって甘えるの上手で無いでしょう?」


甘えられる訳無いでしょう。

今だって蓮に頼ってばっかりいるんだから。


「瑞紀ちゃん頑張りすぎなんだよ。ちょっとは蓮甘えてみたら?こう見えて頼りになる奴だよ。」



知ってる。
多分、私が大変だって言ったら蓮は手伝ってくれる。
それじゃあ、蓮の重荷になっちゃう。

「これだけは覚えておいて。人間には限界がある。限界を越えての甘える事は迷惑にならない。逆に隠された方が迷惑だよ。良く二人で話せよ。瑞紀ちゃん。これは主治医からの命令。」

そう言うと中山先生は病室を出ていった。

蓮に甘える・・・。


「瑞紀。いつもありがとね。」

ゆっくりと蓮が話始めた。






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