story~出逢いの奇跡~
「いきなりいなくなるから心配したよ。」

そうだよね。いきなりいなくなったら心配だと思う。
でも、あの楽しそうな会話にはついて行けない。

「みんな心配してるから。」


「・・・ごめんなさい。」

素直にあやまった。
今回は私が悪いから・・・。


コンロが置いてあるブースに戻ると2人の不安そうな顔が見えた。


「心配かけてごめんなさい。」

私は頭を下げた。

「こっちこそ3人で盛り上がってごめんなさい。瑞紀ちゃん。つまらなかったよね?」

私が悪いのに・・・。

「そんな事ないですよ。ちょっと水辺に行きたかったから。」

思いっきりの笑顔で話した。

笑顔で話さないと心配するから。
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