三本串
賑やかな居酒屋を出て一路帰宅。


『いいお店だったね』

運転しながら 華子が助手席の酔っ払いに話す。


『おぅ 良かったね ま うちの次にな』


言うと思った


すっかり夜になり、時刻は 8時

『文太、明日学校だから家ついたら歯磨きしてお風呂入ってすぐ寝てね』


『えー まだ遊びたいんだけど、』


子供が遊びモードに入ると本当に 疲れを知らない。

だが お眠モードに入ると周り関係なくどこでもすぐ寝る

しかも 起こすと ごねる恐るべし生き物。


チラッ


まだ まだ文太は遊びモード それはそれで厄介


『あっ コンビニ寄って行こっ』

そう言って華子は車を止めて ハザードを出した。


道路の左側に車を寄せて止まりガサガサ鞄から財布を 取り出し道路向かいのコンビニに走って行った。


外は また 雨が降り始めていた。

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