三本串
先生の机の前には 照らされたレントゲン写真が何枚か並べられている


『命には 別状ありません しかし 足の神経が・・』


『神経? 』


『はい』

先生の表情からして 悪い方だろう


『歩くことが 出来なくなる・・とか ですか?』


『え ぇ しかし リハビリ次第では完治することも・・・ あとは なんとも言えないですな』


『そ そんな 』


良雄は現実がつかめない

『先生 あの どうすれば?』


『やるだけのことは やりました。 あとはリハビリと運次第です 一ヶ月で歩くこともできるかもしれないが 一生駄目かも知れません』


良雄は目の前が真っ白になった


『とにかく今日はお帰りになって 明日 昼前にまた 』


先生はそう言って奥に去って行った


眠っている文太を抱え とりあえず家へ帰った。


良雄は夢でも見ているのか?

現実の恐ろしい出来事に震えながら文太を抱いて眠りについた
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