三本串
よほど 疲れたのか、二人は9時過ぎまで眠っていた


『あっ 学校遅刻だっ』

文太が 飛び起きた


『うー ん』

続いて良雄も気だるく起きる


『文太、今日は学校休んで病院行くから』


『あ そっか 母ちゃん大丈夫かな? 父ちゃん早く行こっ』


『ん そうだな』

二人は 急いで支度し 病院へ向かった


車の中で パンと牛乳を飲みながら

『文太、母ちゃん しばらく家に帰れないかもしれないから 二人で頑張るぞ』


『え なんで 母ちゃんしばらく帰れないの?』


『昨日の事故で 足ケガしたんだ 治るまで なっ』


『うん わかった 母ちゃん足大丈夫かな?』


『・・・あぁ 大丈夫だ きっと良くなるよ』


良雄は自分に 言い聞かせるように言った


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