三本串
夕方4時。
洗濯物を取り込んだ良雄は 文太と華子の所に
『あ 良雄 今日、佐々木の社長と奥さんが 見舞いに来てくれたよ 今日辺り 店いくんじゃない?』
『お そうか? で 話したの』
『うん あそこには世話なってるし 隠してもねぇ』
『ふぅん で どうだ?』
『来週から 少しづつ リハビリ始まるわ それより お店どう?』
『あぁ 文太も頑張ってくれるし カウンターにバイトが並ぶからな なんとかなるよ』
『まっ バイトだなんて 一応お客さんよ』
『ちなみに今日のバイトは タコ親父だな』
良雄が不敵に企み笑い
『よしなって! 私戻るまで本当にバイト頼んだら?』
『ん? いや 店は あくまでも三本串だ 』
『ねぇ 父ちゃん タコ親父ってだれ?』
文太が 二人の話に割って入る
『ん タコ タコ』
『?』
『文太、 お店の手伝いも
いいけど 学校どう? 友達とうまくいってる?』
華子が聞く
『あ そうだ あのねぇ今日ねぇ 』
文太は嬉しそうに華子に学校の話を始めた