三本串
良雄の迫力に 三人組は 何かを感じ
『いや 俺達 ○○の者だけど このままじゃ 』
『○○って 田中さん の若い者か お前ら』
三人は顔を合わせ
『兄貴を 知ってるんですか?』
既に敬語になっている
『ああ よく 知ってるよ じゃ 俺から田中さんに電話しておくから お前ら今日は このまま帰ってくれ なっ』
三人は 顔を見合せ うなずいて
『分かりました 帰ります 店で 騒いですんませんでした』
と ペコリと頭をさげて帰っていった
この手の人間は 以外に礼儀正しいとこもある
『ふー』
一息ついて
『ほらっ 邦夫入れっ』
すごすごと カウンターに座りなおした
『良雄ちゃん 大丈夫だった? 警察呼ぼうか?』
『あ 大丈夫 大丈夫 ママすまなかったな 飲み直してよ はい これサービス』
冷酒のミニボトルをカウンターにだした
皆 ホッと胸を撫で下ろし またすぐ 店は賑やかになった
その脇で 邦夫は しょんぼり