三本串
若き日の良雄は 暴走族のリーダーで、札付きの悪

華子との結婚を堺に、丸くなり この仕事に励んでいた


元は祖父のやっていた小さな赤提灯だった店を華子との二人三脚でここまでの繁盛店に したのであった。


曲がったことが嫌いな良雄の性格に若き日の悪友や後輩が今も慕って店に来る


邦夫も、その一人だ


良雄が 唯一かなわないのが華子


なかなかの美貌に人柄女性だが 負けん気も強い。


その間にできた文太は想像通り


じいちゃん子だった良雄は 小さい時から店に遊びに来ては 手伝ったもんだ


じいちゃんが亡くなった時に店を継ぐことを決めたらしい


いつも 側で見ていたせいか タレの作り方 焼きかたは 頭と体に染みついていた


当時からの客の支持も大きかった


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