三本串
次の日



う~ん、


思いきり体を伸ばし 目を擦り時計を見る良雄


昼か


文太が登校した音にきずかなかった?

静かに行ったのかな?

まだ ヘソ曲げてんのか


あまり気にせず 洗濯と掃除にとりかかった


あっというまに時間が過ぎ時計は三時を回っていた



文太遅いなぁ

学校帰り真っ直ぐ遊びに行ったのか?

しょうがねぇなアイツ

そんなことを考えながら店の準備に向かった

今日も三組予約があるし、邦夫と二人

華子には今日は見舞いに行けないことをメールで伝えておいた



日も落ち始めノンベイ達の活躍の時間


慌ただしく準備をしていると家の方を見て邦夫が


『良雄? 文太と仲直りしたか? 全然姿が見えないけど 』


とっくに 帰ってる時間


アイツまだ遊んでんのか?

『あれからまだ口聞いてねぇんだ 学校から真っ直ぐ遊びに行ったんだか? ま そのうち帰るだろ』


そう言って仕事を始めた


しかし 少し気になり始めた



邦夫は あからさまに なんべんも外に目をやり 先輩 の帰りを気にしていた

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