俺の恋した生徒は…《先生×生徒》
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「んん…」
携帯、鳴ってる?
そこには″二宮 朱莉″と表示されている。
「…もしもし、朱莉?」
「美桜!加賀美先生から風邪だって聞いたけど、大丈夫?」
「…うん、大したことないよ」
時計を見るともうお昼になっていた。
学校はお昼休みの時間かな…
「それならいいんだけど、美桜が風邪引くなんて珍しくない?それに休むなんて…」
さすが朱莉だなあ…
代わりがいない仕事だからこそ私が体調管理に気を付けていることも、
学校を休んだら両親に芸能活動を辞めさせられちゃうことも、
全部知っている。
「朱莉…実は昨日ね、」
私は昨日あった出来事や、モヤモヤしてる今の気持ち全てを話した。
「…なるほどね。でも高畑さん、振られたって言ってたよ?」
「へ?」
「彼女いるって断られたんだって」
「え?でも先生彼女いないって…」
「嘘に決まってんじゃん、断る口実でしょ」
「そっか、先生告白OKしなかったんだ…良かった。」
「ばか、当たり前でしょ!」
「…そっか…そうだよね、生徒を好きになる訳無いって先生言ってたし」
「そうじゃなくて!美桜、後ろ向きに考えちゃうダメだよ、加賀美先生も美桜のこと凄く心配してたんだから」
「え…先生が?」
「うん、美桜が家に1人で心配だって言ってたよ」
「本当???」
先生、心配してくれてるんだ。
それより私のいないところで私の事を考えてくれてることが嬉しい…