俺の恋した生徒は…《先生×生徒》




「ふふっ、少しは元気になったみたいだね」

「え?」

「声が明るくなったから」

「…私って本当単純だよね」

「単純でいいと思うよ?」

「そうかなあ…でも少しモヤモヤが晴れた気がする。なんで先生のことだけでこんなに悩んじゃうんだろ」

「それだけ美桜の中では大きい存在なんだよ」

「…でも絶対に叶わないから」

「そんなの分かんないって。決め付けないの」

「だって…もし仮に両想いになれたとしても、私は付き合えない」

「何言ってんの、その前に教師と生徒で付き合うこと自体秘密にしなきゃいけないんだから、隠し通せばいいだけでしょ、あたしも協力するし」

「そっか、そうだよね………って気が早いか(笑)でも少し元気出た、朱莉ありがとう!」

「それなら良かった。じゃあ、午後の授業始まるからまたね、明日は学校来てよね!」

「うん!また明日ね!」




朱莉はいつも私を元気付けてくれる。

こんなことで悩んで学校休んで、情けないな私…



ーーー---バタン

遠くでドアの閉まる音がする。


ーーー---タンタンタンタン


え、やばい…



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