俺の恋した生徒は…《先生×生徒》
✩⃛ 特別な生徒 ✩⃛《先生side》



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《 起立 礼 着席 》


「「ありがとうございました」」




この言葉を合図に教室が一気に騒がしくなる。



俺は4時間目の授業を済ませ職員室に向かう。




「加賀美先生、」

「はい」


職員室に入り自分の席に座るなり、学年主任に話しかけられる。


「さっき楠木さんの親御さんから電話があって、5時間目から登校してくるそうなのでよろしくお願いします」


「分かりました、ありがとうございます」


俺は愛想良く返事をすると学年主任はすぐにお昼を食べに席に戻っていった。







俺の名前は加賀美 ゆう(カガミ ユウ)
この学校の数学教師でもあり、3年のクラス担任もしている。




俺のクラスには1人特別扱いの生徒がいる。



楠木 美桜(クスノキ ミオ)
俺のクラスの生徒でもあるが、なかなか学校に来れない理由がある。


それは、芸能活動をしているから。




小学生の頃から歌やダンスを仕事としてきたらしく、いわゆるアイドルというジャンルで最近はよく音楽番組に取り上げられている。


とは言っても俺はそういうのに疎く、楠木が入学してくるまでは何も知らなかったけどな…






この学校は芸能活動禁止という訳ではないが、特別推奨している訳でもない。



まあ何かこの学校にいたい理由があったんだろう。




でもまさかそんなアイドルがいるクラスを自分が受け持つなんてな…

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