俺の恋した生徒は…《先生×生徒》
✩⃛ 大好きな先生 ✩⃛《美桜side》
《美桜side》
私は高鳴る気持ちを抑えながら靴を履き、校門を出る。
今日の先生なんかいつもと違ってた。
撫でられた頭がまだ少し熱い感じがする…
そうだ、電話番号…
私はスマホの電話帳を開き1人の名前を探す。
「あった…」
そこには″加賀美先生″の文字
よし、夢じゃない!
今日私はずっと片思いしている人の電話番号を知ることが出来た。
凄く凄く嬉しいことなのに
最後、少し先生が素っ気なかったような感じがしてもやもやしている。
私は家に帰ると一目散に自分の部屋に行き、ベッドに横になる。
考えることは1つ、先生のこと。
先生の事を好きになったのは2年になってから。
先生が担任だって知った時、一目惚れ…みたいな感覚だった。
スーツがよく似合うスラっとした体型に、教師にしては少し長めの黒髪、ぱっちりとした目、凄くかっこいいって思った。
でもその時はまだ好きって言うより憧れの存在。
夏休みが終わり進路についての面談をした時…
初めて先生とたくさん話せて、先生はとても優しい人なんだって分かった。
今まで生きてきた中でこんな素敵な人に出会ったことがなかった。
全てを受け入れてくれる気がして、不思議と先生の前では素直になれた。
その日から、私は先生に恋をした。
とは言っても仕事上、彼氏なんて作れるわけもなく永遠の片思い。
その前に、先生と生徒…だもんね。