身代わりペット
ちなみに、千歳には全てを話している。
アパートが火事になった事は知っているし、めちゃめちゃ心配してくれたからその後の事を全て話していた。
千歳に話した事は、課長も知っている。
と言うか、課長がちゃんと話をした方がいいんじゃないか?と言ってくれたんだ。
だから、千歳は今私が課長の家にお世話になっている事を知っている。
度々ペットの代わりをしている、とは話していないけど……。
「別に課長一択にしなくても、晴れてフリーになったんだし他の人にも目を向けてみれば?まぁ、課長みたいな人がそばに居たらちょっと難しいかもしれないけど」
「う~ん……」
そうなんだよね。
別に課長に拘らなくても、他に良い人だっているのかもしれない。
でもやっぱり、課長の事を考えちゃうんだよね。
最初はそりゃ気を使っていたんだけど、慣れた今では楽しいし。
なにより、課長と一緒に過ごす事に幸せを感じつつある。
これってどう考えても……。
「もう課長を好きになっちゃった?」
「え!?」
急に千歳に言われてドキッとした。
「……千歳さんは人の心が読めるんですか?忍法か何かですか?」
「んなワケなかろう。おぬしの顔にそう書いてあるわ」
「本当でござるか!?」
私はバッグから鏡を取り出し、自分の顔を確認する。
「……本当に書いてある訳ないでしょ」
千歳が冷ややかな視線を送って来たので、私は鏡をそっと閉じた。
「そんだけニヤニヤしていたら誰だって分かるわよ」
「そんなにニヤニヤしてた?」
「そうね。気持ち悪いな、って思う位にはニヤニヤしてたかな」
「あ、気持ち悪いんだ……」
そこはちょっとショックだったけど、そんなにニヤニヤしていたのか。
アパートが火事になった事は知っているし、めちゃめちゃ心配してくれたからその後の事を全て話していた。
千歳に話した事は、課長も知っている。
と言うか、課長がちゃんと話をした方がいいんじゃないか?と言ってくれたんだ。
だから、千歳は今私が課長の家にお世話になっている事を知っている。
度々ペットの代わりをしている、とは話していないけど……。
「別に課長一択にしなくても、晴れてフリーになったんだし他の人にも目を向けてみれば?まぁ、課長みたいな人がそばに居たらちょっと難しいかもしれないけど」
「う~ん……」
そうなんだよね。
別に課長に拘らなくても、他に良い人だっているのかもしれない。
でもやっぱり、課長の事を考えちゃうんだよね。
最初はそりゃ気を使っていたんだけど、慣れた今では楽しいし。
なにより、課長と一緒に過ごす事に幸せを感じつつある。
これってどう考えても……。
「もう課長を好きになっちゃった?」
「え!?」
急に千歳に言われてドキッとした。
「……千歳さんは人の心が読めるんですか?忍法か何かですか?」
「んなワケなかろう。おぬしの顔にそう書いてあるわ」
「本当でござるか!?」
私はバッグから鏡を取り出し、自分の顔を確認する。
「……本当に書いてある訳ないでしょ」
千歳が冷ややかな視線を送って来たので、私は鏡をそっと閉じた。
「そんだけニヤニヤしていたら誰だって分かるわよ」
「そんなにニヤニヤしてた?」
「そうね。気持ち悪いな、って思う位にはニヤニヤしてたかな」
「あ、気持ち悪いんだ……」
そこはちょっとショックだったけど、そんなにニヤニヤしていたのか。