身代わりペット
なんかもう付き合ってました。
家のリビング。
私と課長は向かい合って座っている。
あの後、ちゃんと説明してくれと課長に言われ、帰宅後何があったのかを全て話した。
最近変な事が起こっていた事、課長との写真をネタに脅されていた事。全部。
携帯に送られて来た写真と、さっき和矢が会社でバラ撒いた写真を見ながら課長がため息を吐いた。
「しかし、よく撮れてるな。全く気が付かなかったよ」
「はい……」
よくよく見ると、和矢がばら撒いた写真の方に、千歳の誕生日プレゼントを買いに行ったあの日の写真も含まれていた。
「このカフェで撮られたのなんて、すごく良く撮れてる」
課長がちょっと関心した様に呟いた。
この写真から察するに、あの日、あのカフェで偶然居合わせた新井麗子は偶然なんかじゃなかった。
彼氏とデートしていたワケでも、お忍びで不倫デートしていたワケでもなく、おそらく私達の後を付けて写真を撮っていたんだと思われる。
写真の角度からして、私が新井麗子を見付けたテーブル席辺りから撮られた物だった。
あの時、男性と一緒だったにも関わらずこんな写真を撮れたって事は、あの人もグルだったのかもしれない。
まあ、どうでも良い事だ。
私と課長は向かい合って座っている。
あの後、ちゃんと説明してくれと課長に言われ、帰宅後何があったのかを全て話した。
最近変な事が起こっていた事、課長との写真をネタに脅されていた事。全部。
携帯に送られて来た写真と、さっき和矢が会社でバラ撒いた写真を見ながら課長がため息を吐いた。
「しかし、よく撮れてるな。全く気が付かなかったよ」
「はい……」
よくよく見ると、和矢がばら撒いた写真の方に、千歳の誕生日プレゼントを買いに行ったあの日の写真も含まれていた。
「このカフェで撮られたのなんて、すごく良く撮れてる」
課長がちょっと関心した様に呟いた。
この写真から察するに、あの日、あのカフェで偶然居合わせた新井麗子は偶然なんかじゃなかった。
彼氏とデートしていたワケでも、お忍びで不倫デートしていたワケでもなく、おそらく私達の後を付けて写真を撮っていたんだと思われる。
写真の角度からして、私が新井麗子を見付けたテーブル席辺りから撮られた物だった。
あの時、男性と一緒だったにも関わらずこんな写真を撮れたって事は、あの人もグルだったのかもしれない。
まあ、どうでも良い事だ。