哀しみの最果て
「という事は、ずっと目覚めず、目覚めても廃人のようになってしまっているかも知れないと…?」


斉藤は小さく頷いた。


ただ、宮部としても頭のどこかでは覚悟をしていたのかもしれない。


渡良瀬会に病院送りにされたのだから、重症を負っているだろうと予想していたからだ。


「有難う御座いました。お陰様で依頼を達成することができました。
後日この患者の婚約者や関係者が来られると思いますのでそれまでご面倒お願い致します。
それと、一枚だけ写真を撮ってもいいですか?」
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