俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
塔子はゆっくりと目を開けた。
カーテンから光が漏れていた。

「塔子、おはよう」
目線を横に向けると、大輔のキレイな顔が微笑んでいて、腕枕をされている様な状態に塔子は慌てた。

「……だいちゃんおはよう」
そして、急に塔子は昨日の事を思い出し、不安と期待と入り混じった複雑な気持ちになった。

そんな塔子を大輔はそっと抱きしめると、塔子の顔を覗き込んだ。
「なんで、そんな不安そうな顔をする?」

「だって……いきなり信じられなくて……」
塔子は、温かい腕の中でも長い間の片思いと、10年の空白のせいで急には誠の言葉を信用できずにいた。

「まず、何が聞きたい?」
大輔はゆっくりと抱きしめたまま塔子の瞳を覗き込んだ。
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