俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「社長、今日は本当にごちそうさまでした」
社長を見送るため、店外へ出ると、車の前で塔子は頭を下げた。
「いやいや、これからも頼むよ。期待してるから。千堂君、片桐君を頼んだよ」
(え!!頼まないで)
社長に笑みを浮かべていた塔子だったが、一瞬にして表情を固めた。
「承知しました」
そんな塔子に構うことなく、千堂は表情を変えることなく答えた。
断りの言葉を声に出すことはできず、塔子はそのまま社長の車を見送るしか術はなかった。
社長の車が見えなくなると、塔子はいたたまれず千堂へと声をかけた。
「千堂室長、お疲れさまでした。ではここで失礼します」
「頼むって言われただろ?」
さっきとはうって変わった少し低い声音に、塔子はハッとして千堂に視線を向ける。
その事が分かっていたかのように、千堂はまっすぐ塔子を見ていた。
「いえ…大丈夫です」
それだけなんとか言葉にすると、塔子は駅に向かって歩き出した。
社長を見送るため、店外へ出ると、車の前で塔子は頭を下げた。
「いやいや、これからも頼むよ。期待してるから。千堂君、片桐君を頼んだよ」
(え!!頼まないで)
社長に笑みを浮かべていた塔子だったが、一瞬にして表情を固めた。
「承知しました」
そんな塔子に構うことなく、千堂は表情を変えることなく答えた。
断りの言葉を声に出すことはできず、塔子はそのまま社長の車を見送るしか術はなかった。
社長の車が見えなくなると、塔子はいたたまれず千堂へと声をかけた。
「千堂室長、お疲れさまでした。ではここで失礼します」
「頼むって言われただろ?」
さっきとはうって変わった少し低い声音に、塔子はハッとして千堂に視線を向ける。
その事が分かっていたかのように、千堂はまっすぐ塔子を見ていた。
「いえ…大丈夫です」
それだけなんとか言葉にすると、塔子は駅に向かって歩き出した。