俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「分かった」
大輔の答えを聞いて、塔子はバスルームに向かった。
シャワーを浴び、部屋着に着替えるとキッチンに戻った。

「だいちゃん、料理できたから運ぶね」
声を掛けてオーブンから料理を出すと、テーブルに並べた。

「お、美味そう!」
「うん、いい感じに焼けてるね」
塔子もソファに座ると、料理を取り分けた。

「いただきます」
大輔は赤ワインを一口飲んだ後、野菜と肉を頬張った。

「うん、美味い!」

「よかった」
塔子も赤ワインを飲むと微笑み、ソファに深く座った。

「樋口大丈夫だった?」
大輔は塔子の様子を見て聞いた。

「うん……だいちゃんの事気づいていたって」

(そりゃそうだろ。あれだけ分かり易く牽制してきてたしな)
大輔は苦笑いをした。

「そっか」

「でも、きちんとできてすっきりした」
塔子も料理に手を伸ばすとニコリと笑った。

「これで、塔子は俺の物」
大輔はニヤリと笑い塔子をジッと見据えた。

「その笑顔、なんか怖いよ……」

「俺の物じゃないの?」
その言葉に、少し寂しそうな目をした大輔がいた。

(またこの子犬モードのだいちゃん……これは卑怯だよね)
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