俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「なんか……くやしい……んっ……」
塔子の甘く漏れる声と共に紡がれた言葉に大輔は、少し唇を離した。

「何が?」
大輔は驚いたように聞いた。

荒く乱れた息を整えるように、
「前も思ったけど、キス……上手すぎ。ずっと好きだったって言うけど、経験はいっぱいあるんだと思ったら、なんか……むかつく」

少し膨れたように言った塔子がかわいくて、
「塔子だってキスしただろ?他の男と」
大輔はいじわるそうに聞いた。

「でも……初めてのキスの時に思ったの。こんなキスしたことない。こんなに感じたことないって……。今までのキス何だったんだろ……って」
恥ずかしそうに言った塔子に、有無を言わさず口内に侵入し、激しく塔子の舌を絡めとった。

「……ん……ふっ……」
今までに無いほど、激しく唇を奪いながら、

「俺だって同じだよ。初めてこんなに余裕ないよ。塔子だと思うと加減できない……。塔子の10年は見られなかったけど、これからの塔子はすべて俺の物だから」
そう言うと、大輔は塔子の首筋に舌を這わせ、直接塔子の肌に触れた。

大輔の大きな手と熱さを感じ、塔子はビクっと体を逸らせた。
露わになった塔子を見下ろすと、大輔はペロッと唇を舐めると、

「もう、我慢も遠慮もしないから」
そういうと、体中にキスを落とした。
塔子は、唇の感触と、優しく振れる手に何も考えられなくなり、シーツを握りしめた。
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