俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「塔子!こないだは悪かったな。」
就業前、出社したばかりの塔子に晃は声を掛けた。
樋口晃は塔子の同期だ。
新人の時から、人当たりもよく裏表のない性格の晃とは、研修中よく飲みに行く中だった。
東京に移動になってからも、なんどか飲みに誘ってくれていた。
「え?何が?」
塔子は?という顔を向けた。
「いや、千堂室長いるの知らずに声かけちゃったからさ。」
「あー、別に大丈夫だったよ。社長もまだ来てなかったし。」
「あの後、社長来たのか?」
「来たよ~!なんか食事の味もわからないぐらい緊張した。」
「だよな~。」
晃は塔子の隣の席の椅子に座ると頷いた。
「じゃあ、気分変えて今日の夜…。」