俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
明るい日差しの降り注ぐリビングの中、塔子はソファの上で膝を抱えた。

(- さあ、朝ごはん食べよう。)
時計は7時半を回っていた。

塔子はパンをトースターに入れ、卵とハム、そして簡単なサラダを作ると、コーヒーのブラックと一緒に食べた。

そして、いつも通り化粧をし、ジーンズに黒のニットに着替えた。

(- 落ち着かない。)
時計は10時を回っていた。

なんとか、気を逸らそうとパソコンの電源を入れ海外のニュースを見ていた。
全く頭に入らなかった。

(- すでにこんな状態であたし大丈夫?)

塔子は、椅子にもたれかかると、手で顔を覆い天井を見上げた。
なぜが、涙が落ちそうになるのを何とかこらえた。

ピンポーンと呼び鈴が鳴り、塔子の心臓は飛び跳ねた。

そろそろと、扉の方に目をやると、もう一度音がした。

塔子はゆっくり立ち上がると、玄関へと向かい扉を開けた。

< 26 / 147 >

この作品をシェア

pagetop