俺様室長は愛する人を閉じ込めたい～蜜愛同居～

「誰か確認する前に開けるな。」
冷静な声がした。

「あなた意外誰がくるの？」
塔子は少しため息をつくと大輔を見ずに言った。

大き目なスーツケースを持ち、黒のパンツに白のＴシャツという、昔見慣れた服装の大輔にチラッと見た目線すら塔子は逸らした。
昔よりも大人になった大輔を見れなかった。

大輔は何も言わず荷物を持ち家に踏み入れると、塔子の仕事部屋に荷物を置いた。

「何してたんだ？」
大輔は勝手を知るように、リビングのソファにすわると、塔子のパソコンに目を落とした。

「別に。海外のニュースのチェック。」
塔子はそれだけ言うと、大輔の前にお茶を置いた。

大輔は何も言わずそのお茶に手を伸ばすと、一口飲んだ。