俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「昼。どうする?外行くか?」

「めんどくさい。なんでもいいんでしょ?」

「ああ。」

(- 外で会社の人に会ったらどうするのよ?)

塔子はそう思いながらも、17年一緒にいた癖が抜けていない事に自分自身気づいていなかった。

そのまま、大輔もパソコンを出すと仕事をし、塔子は昼食の準備を始めた。

あまりにも自然にお互いがいることに、なんの違和感がなかった。

塔子はハッとし、
(- これじゃあいけないのに…。何ご飯作ってるのよ。)

大輔の両親は、2人も仕事を持っていた。
父は医者、母は弁護士。
少し寂しい子供時代を送っていた大輔は、塔子の家でご飯を食べることが多かった。

塔子が大きくなってきたところで、塔子の母も看護師の仕事に復帰した。
その後は、父も仕事が忙しかったため、塔子が必然的に家事をやることが多かった。

「塔子、昼飯何?」
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