俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「あれ、塔子さんどうしたんですか?そんなところで鏡見つめて」
どれぐらいぼんやりとしていたのかわからないが、塔子は後輩でアシスタントの由美子に声を掛けられ我に返った。
「なんでもないわよ。初めて社長にお会いしたから少し緊張したかも」
鏡越しに由美子に微笑むと、塔子はスッと姿勢を正すと小さく息を吐いた。
「塔子さんでも緊張とかするんですか?そんな風にはみえません」
「そう?私だって緊張ぐらいするわよ」
「塔子さんっていつも、落ち着いていて動揺とかしたところ見たことないですもん。さすが女性で異例の出世ってもっぱらの噂ですよ。クールビューティー?」
(それは可愛げが無いって事よね)
自虐的な事を思ってしまったが、塔子は笑みを浮かべ言葉を発した。
「褒めてくれてるの?ありがとう。さあ、仕事にもどりましょうか」
塔子は踵を返し、由美子の肩に軽く触れると歩き出した。
「はい」
フワリと可愛らしい笑顔の由美子は見て、塔子は昔を思い出した。
(昔の私ってこんな感じだった?)
ふわふわの長い髪、いかにも女の子というかわいらしい服装。
甘い話し方。
(いつからこうなった?あれからに決まってるか……)
どれぐらいぼんやりとしていたのかわからないが、塔子は後輩でアシスタントの由美子に声を掛けられ我に返った。
「なんでもないわよ。初めて社長にお会いしたから少し緊張したかも」
鏡越しに由美子に微笑むと、塔子はスッと姿勢を正すと小さく息を吐いた。
「塔子さんでも緊張とかするんですか?そんな風にはみえません」
「そう?私だって緊張ぐらいするわよ」
「塔子さんっていつも、落ち着いていて動揺とかしたところ見たことないですもん。さすが女性で異例の出世ってもっぱらの噂ですよ。クールビューティー?」
(それは可愛げが無いって事よね)
自虐的な事を思ってしまったが、塔子は笑みを浮かべ言葉を発した。
「褒めてくれてるの?ありがとう。さあ、仕事にもどりましょうか」
塔子は踵を返し、由美子の肩に軽く触れると歩き出した。
「はい」
フワリと可愛らしい笑顔の由美子は見て、塔子は昔を思い出した。
(昔の私ってこんな感じだった?)
ふわふわの長い髪、いかにも女の子というかわいらしい服装。
甘い話し方。
(いつからこうなった?あれからに決まってるか……)