俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「確かに、あのころとは違う。俺も……そしてお前も」
真剣な眼差しを向けられ、塔子はドキッとした。

そして大輔はおもむろに立ち上がると、塔子の目の前に歩み寄った。

(……なに?)

急に目の前に立ちはだかった大輔に、塔子は息を飲んだ。
チラッと見える鎖骨、昔より端正に大人の色気を醸し出した顔、そして幾分筋肉がついた体……。

(……確かに昔とは違う)

そんな意味のない変化に気づいてしまった自分にハッとし、目を背けた。

「なんで目を背ける?もう昔の塔子じゃないんだろ?」
その挑戦的な言葉に、塔子はイラっとして大輔を見つめた。
「そうよ。もう、子供の私はいないんだから……」

怒りを込めていった塔子の言葉は、最後まで音になることはなく消えた。

塔子は一瞬何が起きたか理解できなかった。

(キス……さ……れてる?)

塔子はあまりの展開にしばらく呆然と目を見開いていたが、我に返ると大輔の胸を力一杯押しのけた。
しかし、そんな抵抗もむなしく、大輔の手によって両腕は拘束され、壁に押し付けられた。
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