俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「初めてだな。塔子と2人で飲むの」
急に手を止め静かに言った大輔の言葉に、塔子は押し黙った。
【酒】ただそれだけ事が、二人の時間が長く流れたことを改めて塔子は感じた。
そして大輔はビールをクイっと煽ると、煮魚をきれいに身を取ると口に入れた。
「うん、美味い」
そんな大輔を見て、塔子は何とも言えない気分になり、ビールを流しこみ筑前煮の人参を口に入れた。
「ねえ、大学卒業してからずっと、あの会社にいるの?」
塔子は大輔の方は見ず、黙々と食べながら聞いた。
大輔はチラっと塔子を見た後、
「そうだよ、卒業してすぐ入った。なぜか社長に気に入られていきなり秘書課だったけど」
その言葉に、どうして気づかなかったのか、塔子自身不思議で仕方がなかった。
「そうなんだ」
「塔子は?」
「え?」
その問いに、大輔の顔を見上げた。
「塔子はずっと大阪?」
「うん、大学からね」
「それは知ってたけど」
その言葉に塔子は驚いて目を見開いた。
「知ってた……の?」
「ああ。実家に帰った時におじさんに聞いた」
大輔のその言葉に、塔子はズキッと胸が痛んだ。
急に手を止め静かに言った大輔の言葉に、塔子は押し黙った。
【酒】ただそれだけ事が、二人の時間が長く流れたことを改めて塔子は感じた。
そして大輔はビールをクイっと煽ると、煮魚をきれいに身を取ると口に入れた。
「うん、美味い」
そんな大輔を見て、塔子は何とも言えない気分になり、ビールを流しこみ筑前煮の人参を口に入れた。
「ねえ、大学卒業してからずっと、あの会社にいるの?」
塔子は大輔の方は見ず、黙々と食べながら聞いた。
大輔はチラっと塔子を見た後、
「そうだよ、卒業してすぐ入った。なぜか社長に気に入られていきなり秘書課だったけど」
その言葉に、どうして気づかなかったのか、塔子自身不思議で仕方がなかった。
「そうなんだ」
「塔子は?」
「え?」
その問いに、大輔の顔を見上げた。
「塔子はずっと大阪?」
「うん、大学からね」
「それは知ってたけど」
その言葉に塔子は驚いて目を見開いた。
「知ってた……の?」
「ああ。実家に帰った時におじさんに聞いた」
大輔のその言葉に、塔子はズキッと胸が痛んだ。