俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「すごーい!!やっぱり高いってすごい!!」
興奮したように言う塔子に、大輔はワインのコルクを抜きながら笑った。
ワインをグラスに入れ、塔子に渡し、自分の持っていたグラスを合わせると、
「うまい」
その言葉に塔子もワインに口を付けた。
「うん」
それだけ答えて、塔子は夜景を見ていた。
大輔はグラスを置くと塔子をそっと後ろから抱きしめた。
「え!!だい……ちゃん?」
「このシチュエーションには、これだろ?」
「また、訳の分からない……」
小さくため息をつきながら塔子はそう言ったが、温かい大輔の腕は心地よくそのまま夜景を見ていた。
「本当にきれいだね……」
塔子の言葉に、大輔はニヤリと笑うと、
「じゃあ、ドラマみたいに言おうか?」
「え?」
「塔子の方がきれいだよ」
そう言うと、塔子のグラスをそっとテーブルに置くと、チュッと笑いながらリップ音を立てて塔子にキスをした。
「またキスする!」