俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
(昔の免疫と、この10年があってよかった……)
塔子は、トイレの個室に入ると大きく息を吐いた。
(昔から嫌って程、だいちゃんの女の人は見てきたもんね。その時の心の閉じ方はまだ忘れてなかったな。でも、今はあのタイプなんだ……。今更……)
塔子は、自嘲気味に笑うと、先ほどみた女の人が鮮明に脳裏に浮かんだ。
昔の塔子のような、ふわふわしたかわいらし女の子。
(いかにも守って上げたくなる女の子……。昔は私のことを拒否したくせに……好みは変わるって?)
そこまで考えて、そんな自分が嫌になり頭をリセットした。
(私はもう昔みたいにだいちゃんだけにはならない。晃の事も真剣に考えないと)
大きく息を吐き、軽く頬を叩いて気合を入れると、塔子は席に戻った。
「ごめん、お待たせ。そろそろ行く?」
大方食べ終わっていた為、塔子は晃に声を掛けた。
「ああ。そうだな」
晃もジャケットを着ると、席を立った。
「なあ、塔子……」
「うん?」
晃は真剣な顔をして、塔子の肩に手を回した。
塔子は、トイレの個室に入ると大きく息を吐いた。
(昔から嫌って程、だいちゃんの女の人は見てきたもんね。その時の心の閉じ方はまだ忘れてなかったな。でも、今はあのタイプなんだ……。今更……)
塔子は、自嘲気味に笑うと、先ほどみた女の人が鮮明に脳裏に浮かんだ。
昔の塔子のような、ふわふわしたかわいらし女の子。
(いかにも守って上げたくなる女の子……。昔は私のことを拒否したくせに……好みは変わるって?)
そこまで考えて、そんな自分が嫌になり頭をリセットした。
(私はもう昔みたいにだいちゃんだけにはならない。晃の事も真剣に考えないと)
大きく息を吐き、軽く頬を叩いて気合を入れると、塔子は席に戻った。
「ごめん、お待たせ。そろそろ行く?」
大方食べ終わっていた為、塔子は晃に声を掛けた。
「ああ。そうだな」
晃もジャケットを着ると、席を立った。
「なあ、塔子……」
「うん?」
晃は真剣な顔をして、塔子の肩に手を回した。