俺様室長は愛する人を閉じ込めたい~蜜愛同居~
「今日言った事、真剣に考えて」
そう言うと、塔子の瞳を覗き込んだ。

「ちょ…ちかい…よ……」
慌てた塔子を見て、晃はクスリと笑った。
「ちょっとは、ドキッとした?」
すぐにいつもの笑顔に戻った晃に塔子はホッとした。

晃はチラッと4人の席の方を見た。
(見てたかわからないけどな)
晃の目には、大輔は普通にお酒を飲み談笑しているように見えた。

(簡単には渡さない。そんな幼馴染のポジションに。俺だってずっと好きだった)
晃はこないだの大輔の様子から、もしかしたら?という気持ちを拭い去ることができず、あえて塔子の瞳を覗き込んで大輔に牽制しようと考えていた。

(少しはキスした?ぐらいに思われないとな)

「行こうか」
晃はニコリと笑うと、そのまま塔子の肩を抱いたまま店をでた。

「晃?」
明らかに様子の違う晃と、楽しそうに笑う大輔の姿が塔子の頭に浮かび、塔子の気持ちはぐちゃぐちゃにかき乱されていた。

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