俺様室長は愛する人を閉じ込めたい～蜜愛同居～
そのタイミングで、大輔が塔子のもとにやってきた。
「いいのか？」
「せっかく来ているんだし一緒にいたいでしょ？」

「そういう所が塔子だな」
その言葉に大輔はクスリと笑うと塔子を見た。
塔子はどうこたえていいかわからず、そのまま歩き続けた。

沈黙に耐え切れなくなり、塔子は疑問に思っていたことを大輔に尋ねた。
「ねえ、なんで１年前から急に副社長と親しくなったの？」
「え？まあ、タイミングというか、大人にはいろいろあるんだよ」
大輔の適当な答えに、塔子はイラっとしたが、「ふーん」とだけ答えるとそのまままた口を閉ざした。

「じゃあ、お疲れ様！」
４人はワインを開けると、軽井沢の森がライトアップされた外を見た。
「キレイだね」
莉乃の言葉に塔子も頷くと、外の景色に目を向けた。

「あの向こうはチャペルだろ？」
誠が指を指した方向を４人が目を向けると、ライトアップされた建物が見えた。

「素敵だね」
莉乃が誠に微笑みかけたのを見て、塔子も笑みを浮かべた。
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