モウヒトメアイタイ~コラボ~
目を開ける。
正確に言うと、今まで目を開けていたのか閉じていたのかもわからない。
でも、目に映っているものに意識を向けた。
気の抜けるような、平和で涼しげな青空。
そこに、うっすらとした雲が浮いている。
その風景はほんの少しで、背の高いビルに、ほとんどを覆い隠されている。
足元に強く引力を感じる。
目に映る景色が急速に上向きに流れて、小さくなる。
代わりに、暗闇が覆い尽くした。
ジェットコースターの「落ちる」感覚に放り出される。
ひぃぃぃぃっ。