モウヒトメアイタイ~コラボ~
声にならない悲鳴が漏れて、

けれど、すぐに降下が穏やかになる。

視界のすべてが真っ暗で。

スローモーションのように落ちていく。

漆黒だった闇が、淡くなっていく。

周りに何か見えてくる。

木のようなもの。

ぬめっとした…

両側に大きな目があった。

カエル。

巨大な、皮膚がでこぼこのカエル。

頭の上で昼寝できそうなくらいの、巨大さ。

その、足元に落ちて、落下が止まる。

「ほら、だから、むやみに天井を舐めちゃいけないんだって」

中性的な甘い声が響く。

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