君と見た空
私達が勝手に会う場所にしてる空き教室
「どうしたの急に」
「眠い」
そう言って廊下からは死角になって見えない場所に座らされる
私の膝に頭を載せてくる翔
「予鈴鳴ったら起こして」
そう言って眠り始めた翔
まったく…自由なんだから…
翔の寝顔を見て不覚にもキュンとする
サラサラな髪を撫でると愛おしい気持ちが増す
頭を撫でていると急に腕を掴まれる
「あ、ごめん起こした?」
横向いて寝ていた翔が上を向く
自然と目が合う
私の腕を掴んでいた手が徐々に移動して手を繋ぐ
空いている手が私の後頭部に伸び、顔を引き寄せられる
軽くキスをした
「好き」
たまらず無意識に私の口から出たセリフ
翔は笑って「俺も好きだよ」って言ってくれた
起き上がった翔と少し大人のキスをする
「学校だよここ」
「ははっ、知るかよ(笑)」
「もう(笑)」
「ねえ可菜…次の授業サボろっか」