君と見た空

私達が勝手に会う場所にしてる空き教室

「どうしたの急に」

「眠い」

そう言って廊下からは死角になって見えない場所に座らされる

私の膝に頭を載せてくる翔

「予鈴鳴ったら起こして」

そう言って眠り始めた翔
まったく…自由なんだから…

翔の寝顔を見て不覚にもキュンとする
サラサラな髪を撫でると愛おしい気持ちが増す

頭を撫でていると急に腕を掴まれる

「あ、ごめん起こした?」

横向いて寝ていた翔が上を向く
自然と目が合う

私の腕を掴んでいた手が徐々に移動して手を繋ぐ

空いている手が私の後頭部に伸び、顔を引き寄せられる

軽くキスをした

「好き」

たまらず無意識に私の口から出たセリフ

翔は笑って「俺も好きだよ」って言ってくれた

起き上がった翔と少し大人のキスをする

「学校だよここ」

「ははっ、知るかよ(笑)」

「もう(笑)」


「ねえ可菜…次の授業サボろっか」


< 2 / 5 >

この作品をシェア

pagetop