あなたの幸せを心から願う
「私、私ね。ずっとずっとお母さんは自分のせいで死んだんだって、だから私は、幸せになったらダメなんだって、そう思ってた。




でも、きっと怖かったんだ。



傷つくのが、幸せになって傷つくのが怖かったんだ。」



とぎれとぎれだったけど



そこまで言って私は



白石くんの顔を見る。


「私が、もし幸せになることを許されるなら、白石くん。私は白石くんのことが好きです」



そこまで言ってまた抱きしめられた。


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