偽物の姫
瀧と出会ったのは1年前の冬のこと

その日親とケンカして私は家を飛び出した。
ネオンが光る夜の繁華街

酔っ払った人や客引きをしてるホステス
いろんな人がいる。

「ねぇ君可愛いねー。お兄さんといいことしないー?」
ベロンベロンに酔っ払ったあきらかに40代のおじさんに声をかけられる。

「いや。大丈夫です」
「そんなこと言ってー照れるなよー」
そう言って私の腕を掴み強引にホテルへ連れ込もうとする
「いや!やめてください!」
「騒ぐなよガキが!黙って俺についてくればいいんだよ」
酔いがさめたのか急に口調が変わった。
怖い。怖い。ヤられる。ヤられる。
頭の中はこの2つの言葉いっぱいだった
「誰か!お願い助けて!」
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