さよなら流れ星
「なるほどねぇ…まあ好きな人できたら教えてね!私たち協力するから!」
「わかった、ありがと!」
あたしがそう微笑むと、みんな満足そうに笑っていつも通りの彼氏自慢を始めた。
好きな人も彼氏も当分できる見込みはないかな…
ミルクティーをストローでかき混ぜながらぼんやりとしていると、なぜか突然、あの声を思い出した。
『また明日』と。
…やだ、なんで今あたし、彼のことを考えたんだろう。
彼…流星とはそんなんじゃないし、知り合ってまだ3日だ。だから恋愛感情とか、そういったものはない。
なのに流星のことを思い出したのは…単純に、本当にあたしはあまり男との関わりがないからだろう。
部活も入っていないしクラスの男子とは必要最低限しか話さないから、流星との電話は新鮮だった。
だからだろう。咄嗟に一番最近話した男子を思い浮かべた、ただそれだけの話だ。