特別な君のために
愛おしい ~Epilogue~
好き、という言葉は強い。
この言葉を浴びて、私は育った。
だから今日も、我が子に『好き』のシャワーをたっぷり浴びせる。
死ね、という言葉は強い。
この言葉を浴びて、奏多さんは育った。
だから今日も、我が子にその言葉が降りかからないことを幸せに感じると言っている。
特別、という言葉は強い。
対象となるものの弱さを補てんするために、特別という言葉だけがどんどん強く育った。
だから今日も、我が子に特別大サービスの愛情をてんこ盛りにしてしまおう。
私達の特別な毎日が、これから先もずっと幸せであり続けるために……。