特別な君のために
すごい勢いで次々とメッセージが送られてきてびっくりした。

きっと、色々と心配してくれているのだろう。


親に相談しなくちゃならないのはわかってる。

今まで、真剣に自分の進路を話し合ったことはなかった。

千春の進路については、頻繁に話し合って、お父さんやお母さんの考えも聞いた上で情報交換していた。


だけど、私の進路の話を避けていたのは、将来的に千春のことをどうするのか、そのことと向き合わなくてはならないから。

私の将来と千春の将来は、切っても切れないっていうのが、私も両親も解っている。

だからできるだけ逃げていたけれど、もうそれもタイムリミット。

家に帰ったら、お母さんに話そう。お父さんは今日も夜遅いだろうから、週末にゆっくり聞いてもらえたら……って、金曜日が三者面談だった!

今日はすでに水曜日。

話せるのは明日まで。

ヤバい。ドキドキしてきた。自分の親と話すだけなのに。

バッグにつけていたカエルの隊長が、奏多先輩の声で私にこう命令する。

『美冬二等兵、突撃イイィ!』
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