王様と私のただならぬ関係
「葉月さんと葉月さんの彼女には悪いと思ったんだけど。
でも、なんだかこれで吹っ切れたわ」
一生懸命晴れやかな顔を作ろうとする静に自分も一緒に切なくなってくる。
そして、不安になった。
私はこんなに葉月さんのこと好きかな? と。
昨日は、腹が立って、ポリバケツに入れて捨ててやろうかと思ったけど。
もちろん、三田さんをではなく、葉月さんをだが。
でも、今はなんだか、三田さんに思い入れしてしまって。
本当に葉月さんのことを好きなら、此処でも腹を立てるべきなんじゃないかと思ったり。
そんなことをぼんやり考えていると、
「ああ、ごめんなさい。
引き止めちゃって」
と静が言った。
「黙っててくれてありがとう」
と微笑みかけてくれる。
いや、黙ってたって言いますか……。
昨日は、ショックで口もきけなかったと言いますか。
でも、なんだかこれで吹っ切れたわ」
一生懸命晴れやかな顔を作ろうとする静に自分も一緒に切なくなってくる。
そして、不安になった。
私はこんなに葉月さんのこと好きかな? と。
昨日は、腹が立って、ポリバケツに入れて捨ててやろうかと思ったけど。
もちろん、三田さんをではなく、葉月さんをだが。
でも、今はなんだか、三田さんに思い入れしてしまって。
本当に葉月さんのことを好きなら、此処でも腹を立てるべきなんじゃないかと思ったり。
そんなことをぼんやり考えていると、
「ああ、ごめんなさい。
引き止めちゃって」
と静が言った。
「黙っててくれてありがとう」
と微笑みかけてくれる。
いや、黙ってたって言いますか……。
昨日は、ショックで口もきけなかったと言いますか。