王様と私のただならぬ関係
「俺と葉月でなにが違う。
お前が好きで、ガンガン押してって、いきなり迫って」
何故、そこまで知っている、と思いながら、壁に押し付けられる感じに追い詰められる。
「なにがって……」
と近い大地の顔から顔をそらすようにして明日香は言った。
「葉月さんは、最初からガンガン来てたわけじゃ。
私のことを好きなわけでもなかったし」
「最初っから下心がなければ、オッケーなのか?
じゃあ、俺もお前のことは好きじゃないから、キスしていいか?」
いや、おかしいし、その話っ、と屈強な大地の両腕に行く手を阻まれ、明日香は慌てる。
これって、いわゆる壁ドンッ!?
こんなのなにもときめかないよーっ。
これが葉月さんだったら、どうだろう。
あの人、意外に、しれっとやりそうだけど……。
とか、考えてる場合じゃ今なくてーっ!
誰か来るっ。
噂になるっ。
葉月さんに呆れられるっ、と思ったとき、ポーンッと音がして、エレベーターが何処かのフロアで止まった。
お前が好きで、ガンガン押してって、いきなり迫って」
何故、そこまで知っている、と思いながら、壁に押し付けられる感じに追い詰められる。
「なにがって……」
と近い大地の顔から顔をそらすようにして明日香は言った。
「葉月さんは、最初からガンガン来てたわけじゃ。
私のことを好きなわけでもなかったし」
「最初っから下心がなければ、オッケーなのか?
じゃあ、俺もお前のことは好きじゃないから、キスしていいか?」
いや、おかしいし、その話っ、と屈強な大地の両腕に行く手を阻まれ、明日香は慌てる。
これって、いわゆる壁ドンッ!?
こんなのなにもときめかないよーっ。
これが葉月さんだったら、どうだろう。
あの人、意外に、しれっとやりそうだけど……。
とか、考えてる場合じゃ今なくてーっ!
誰か来るっ。
噂になるっ。
葉月さんに呆れられるっ、と思ったとき、ポーンッと音がして、エレベーターが何処かのフロアで止まった。