王様と私のただならぬ関係




 もしや、私は既に結婚のタイミングを逃してしまったのでしょうか。

 いえ、今すぐ結婚したいってわけではないんですが。

 確かに、葉月さんって、最初の勢いがあるうちじゃないと、結婚とか言い出しそうにないな~、とは思う。

 うーん、と渋い顔をしながら、社食の小鉢を眺めていると、
「なにしてんの?
 取るのなら取りなさいよ」
と若菜に言われた。

「いや……もやしが入ってるのないかな、と思って」
と言って、はあ? と言われる。





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