王様と私のただならぬ関係
大学のとき、校舎の入り口に大きな鏡があった。
学校に入る前に、それを見て、身なりを整え、おのれを律しなさいという意味だと入学したとき聞かされた。
なにも律し切れてないな……と思いながら、鏡でせめて、前髪くらい整えてみた。
エレベーターが総務のフロアで開いたので、よしっ、と降りる。
すると、フロアの端の階段の方から、物凄い勢いで走ってきたのものが居た。
ひいいいいいいっ。
自分が追われているかどうかもわからないのに、その勢いに、思わず自分も猛ダッシュする。
緋沙子が見ていたら、100%、
「走るなーっ!
あんたら、小学生っ!?」
と怒鳴られているところだ。
だが、アメフトの勢いで猛ダッシュしてきた大地から逃げないものが居たら、見てみたい、と思っていた。
「明日香っ」
とそのごつい手で背後から肩をつかまれる。
ひーっ。
学校に入る前に、それを見て、身なりを整え、おのれを律しなさいという意味だと入学したとき聞かされた。
なにも律し切れてないな……と思いながら、鏡でせめて、前髪くらい整えてみた。
エレベーターが総務のフロアで開いたので、よしっ、と降りる。
すると、フロアの端の階段の方から、物凄い勢いで走ってきたのものが居た。
ひいいいいいいっ。
自分が追われているかどうかもわからないのに、その勢いに、思わず自分も猛ダッシュする。
緋沙子が見ていたら、100%、
「走るなーっ!
あんたら、小学生っ!?」
と怒鳴られているところだ。
だが、アメフトの勢いで猛ダッシュしてきた大地から逃げないものが居たら、見てみたい、と思っていた。
「明日香っ」
とそのごつい手で背後から肩をつかまれる。
ひーっ。