王様と私のただならぬ関係
「新しい秀人をすくいに」

「でも、またすぐにやられません?」

「お前の水質管理が悪かったんだろ。
 俺が見張っててやるから。

 ずっと――」

「ずっと?」

「水槽、クラゲの横にでも持ってこい」

 そう言い、秀人は口づけてきた。

 離れた秀人に、照れながらも明日香は言った。

「あの、明日の社内見学、研究棟にも小学生を連れていきますね。

 貴方を見た子どもたちに、ちゃんと言っときます。
 あれ、ポスターじゃありませんよって」

「……そんなマヌケはお前くらいだ」
と彫像でもポスターでもなかった秀人は明日香の腰をつかみ、抱え上げると、自分の膝に乗せた。

「そうだな。
 ウェディングケーキはお前のおばあちゃんに焼いてもらうか」
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