王様と私のただならぬ関係
明日香はついて歩くのをやめ、その場に腰かけた。
海に向かって足をたらして座ると、お尻が太陽で温められた白いコンクリートのせいで、気持ちいい。
すごい潮の匂いだなーと思って、目を閉じる。
なにか……
思ったより、楽しくないこともないな、と思っていると、いきなり背後から声がした。
「無防備に座るな」
は?
「蹴り落としたくなるから」
と秀人は言う。
「そんな端に座っていると、蹴ったらどうなるんだろう、とか思ってしまうじゃないか」
そう大真面目な顔で秀人は言ってくる。
「……思わないでくださいよ」
危険な人だ……。
この人と一緒に歩くときは、屋上の端とかやめておこう、と思っていた。
海に向かって足をたらして座ると、お尻が太陽で温められた白いコンクリートのせいで、気持ちいい。
すごい潮の匂いだなーと思って、目を閉じる。
なにか……
思ったより、楽しくないこともないな、と思っていると、いきなり背後から声がした。
「無防備に座るな」
は?
「蹴り落としたくなるから」
と秀人は言う。
「そんな端に座っていると、蹴ったらどうなるんだろう、とか思ってしまうじゃないか」
そう大真面目な顔で秀人は言ってくる。
「……思わないでくださいよ」
危険な人だ……。
この人と一緒に歩くときは、屋上の端とかやめておこう、と思っていた。