好きです西野くん!


てか生で西野くんの走る姿見た!
西野くん速いなぁー!


西野くんはいち早くカードを引きそれを開いて少し嫌そうな顔をした。


でもすぐにキョロキョロと誰かを探し出した。


「西野くん何引いたんだろー」



西野くんはキョロキョロと辺りを見渡すと、
不意に


バチッ


と目があった。


ん??なになに???



てかあれ?西野くんこっち来てる??



(きゃー!!西野くんがこっち来るよー!)
(何引いたんだろー?私が行こうかなー!)
(キャーッかっこいいっ!王子ー!)


私達の周りは一斉に騒ぎ出す


「有華ー西野くんがっ!」


「うんこっちに来るね!」



うん。来るけど、きっと私じゃない。



「おい」



私のはず…


「おいブス」



「へ??」


ブ、ブス???


驚いて顔を上げると、目の前には西野くんが相変わらずの不機嫌な顔立ちで立っていた。



「…ブス早く来い」


「はい!!」


喜んでついていくぜ西野くん!

周りがキャーキャー騒ぎ出す中


どうしたらよいか、おどおどしてる私を、
すぐさま西野くんは私の手を掴むと立ち上がらせ全速力で走り出す。


て、手ーーーー???!



てか、はやっ!!!
西野くん。あなた速すぎ!!


でもそれはそうか!借り物競争だもんね!



そんなことを全速力で走る中考えていた。





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