添い寝は日替わり交代制!?

 そこでやっと心春も玄関に続いてリビングのドアが開いた音に気づいて誰かがリビングにいる気配を察した。
 歩いている足音に続いて声が聞こえる。

「あら。朝食が2人分なんてお客様でもいたのかしら。」

 女性の声。
 何?なんなの?
 彼女ってこと?

 ここにいていいのか分からないけど、鉢合わせするわけにもいかない。
 不安な顔を向けても佐々木課長は固い顔で、部屋のドアを見つめるばかりだ。

 急にガチャガチャと乱暴にここの部屋のドアノブが回されて、心臓が飛び跳ねた。

 内鍵のおかげで開くことはなく、ドアがノックされる。

「ねぇ。貴也さん。
 いるんでしょ?開けて。」

 どうしよう。
 私のせいで佐々木課長の彼女に勘違いさせちゃう。

 心は焦るばかりで何もできずに立ち尽くしている心春の耳に驚く言葉が聞こえた。


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