添い寝は日替わり交代制!?
19.改めて過ごす佐々木課長との時間
「出張で接待もありましたし、汗とタバコの臭いまみれのままで、こはちゃんにお会いするわけにもいきません。
食事の準備もありましたので、一旦マンションに戻ってから…。」
最後の方は口元に手を当てて、ごにょごにょ言われてよく聞こえなかったけど…。
「接待ってことは、もしかして食事は済んでいたんじゃ!?」
「あ、いえ。前にもお伝えした通り、接待ではあまり食べませんので。」
「でもわざわざ作ってまで食事をしなくても…。」
またもや絶対私のためなんだ。
申し訳ない気持ちで居た堪れない。
それなのに貴也さんは優しい顔で口を開いた。
「私は何をおいても、こはちゃんと食事を共にしたいのです。」
そこまで話した貴也さんから、極上の笑みを向けらてドキリとする。
こういうのをどう捉えたらいいんだろう。
恐れ多いし申し訳ないのに、嬉しいなんておかしいのかな。
それに整った顔立ちの貴也さんが柔らかく目を細めると、得も言われぬ表情になってドキドキと心臓が騒がしくなる。
どうしていいのか分からなくて、よく分からないことを口にした。
「そ、そんなこと言って、私に髪を乾かせないための嘘なんじゃないですか?」
「嘘ではないですよ。」
不意に近づいてきて手を引かれ、余計にドキドキと心臓が早鐘を打った。
鼓動が聞こえてしまいそうなほどに大きな音を立てる。
手を引かれよろめいた体は貴也さんの腕の中に収まってしまった。
貴也さんに抱き締められたのだ。
「汗臭くはないと思うのですが。
どうでしょう。」
身長差のせいで胸元にある心春の頭をそっと撫でる貴也さんが今一度抱き寄せて、嫌でも顔が貴也さんの体にくっついてしまう。
体全体が心臓になってしまったみたいにドキドキする心春の頭は撫でられ続けている。
「あ、あの…頭撫でるのは関係なくないですか?」
「フフッ。そうでした。
やはり触りたくなる髪ですね。」
う、うわぁ。
何それ。
においなんて分かるはずもなく、とにもかくにも、ぐいっと貴也さんの体を押して引き剥がした。
「お…お酒くさいです。」
本当はそんなのも分からないんだけど。
耳まで真っ赤な気がするけど、どうにもできない。
俯いて、気づかないで!と祈るばかりだ。
「ハハッ。それはすみませんでした。
シャワーでは酒臭さは消せませんね。」
軽く笑った貴也さんに何故だかもう一度引き寄せられると、腕の中におさまってしまった。
何!?
この状況!
「こはちゃんはやはり抱き心地がいいですね。」
な……。
「添い寝していていつも思っていました。
この柔らかな抱き心地がなんとも…。」
「----!!!!」
どうやって抜け出したのか思い出せないくらいに必死に腕からすり抜けると、急いで貴也さんの部屋に逃げてベッドに潜り込んだ。
何?なんなの?
今日の貴也さんいつにも増して甘いっていうか!!!
少し遅れて部屋にやってきた貴也さんが当たり前だけれど、隣に入ってきた。
そ、そうだよ。
抱きしめられたからって…今まで散々もっとすごい添い寝なんてしてたんだから…。
そう思うことで冷静を取り戻そうとする心春の体に優しく腕が回された。
恥ずかしさから貴也さんの方に背を向けていた心春を背中から抱きしめるように回された腕。
「こはちゃん。好きです。
このままこの時間が止まって欲しい…。」
食事の準備もありましたので、一旦マンションに戻ってから…。」
最後の方は口元に手を当てて、ごにょごにょ言われてよく聞こえなかったけど…。
「接待ってことは、もしかして食事は済んでいたんじゃ!?」
「あ、いえ。前にもお伝えした通り、接待ではあまり食べませんので。」
「でもわざわざ作ってまで食事をしなくても…。」
またもや絶対私のためなんだ。
申し訳ない気持ちで居た堪れない。
それなのに貴也さんは優しい顔で口を開いた。
「私は何をおいても、こはちゃんと食事を共にしたいのです。」
そこまで話した貴也さんから、極上の笑みを向けらてドキリとする。
こういうのをどう捉えたらいいんだろう。
恐れ多いし申し訳ないのに、嬉しいなんておかしいのかな。
それに整った顔立ちの貴也さんが柔らかく目を細めると、得も言われぬ表情になってドキドキと心臓が騒がしくなる。
どうしていいのか分からなくて、よく分からないことを口にした。
「そ、そんなこと言って、私に髪を乾かせないための嘘なんじゃないですか?」
「嘘ではないですよ。」
不意に近づいてきて手を引かれ、余計にドキドキと心臓が早鐘を打った。
鼓動が聞こえてしまいそうなほどに大きな音を立てる。
手を引かれよろめいた体は貴也さんの腕の中に収まってしまった。
貴也さんに抱き締められたのだ。
「汗臭くはないと思うのですが。
どうでしょう。」
身長差のせいで胸元にある心春の頭をそっと撫でる貴也さんが今一度抱き寄せて、嫌でも顔が貴也さんの体にくっついてしまう。
体全体が心臓になってしまったみたいにドキドキする心春の頭は撫でられ続けている。
「あ、あの…頭撫でるのは関係なくないですか?」
「フフッ。そうでした。
やはり触りたくなる髪ですね。」
う、うわぁ。
何それ。
においなんて分かるはずもなく、とにもかくにも、ぐいっと貴也さんの体を押して引き剥がした。
「お…お酒くさいです。」
本当はそんなのも分からないんだけど。
耳まで真っ赤な気がするけど、どうにもできない。
俯いて、気づかないで!と祈るばかりだ。
「ハハッ。それはすみませんでした。
シャワーでは酒臭さは消せませんね。」
軽く笑った貴也さんに何故だかもう一度引き寄せられると、腕の中におさまってしまった。
何!?
この状況!
「こはちゃんはやはり抱き心地がいいですね。」
な……。
「添い寝していていつも思っていました。
この柔らかな抱き心地がなんとも…。」
「----!!!!」
どうやって抜け出したのか思い出せないくらいに必死に腕からすり抜けると、急いで貴也さんの部屋に逃げてベッドに潜り込んだ。
何?なんなの?
今日の貴也さんいつにも増して甘いっていうか!!!
少し遅れて部屋にやってきた貴也さんが当たり前だけれど、隣に入ってきた。
そ、そうだよ。
抱きしめられたからって…今まで散々もっとすごい添い寝なんてしてたんだから…。
そう思うことで冷静を取り戻そうとする心春の体に優しく腕が回された。
恥ずかしさから貴也さんの方に背を向けていた心春を背中から抱きしめるように回された腕。
「こはちゃん。好きです。
このままこの時間が止まって欲しい…。」